タイマー回路は「少し待ってから動かす」ための回路
タイマー回路は、入力条件が入ったあと、すぐに出力をONするのではなく、 設定した時間が経ってから出力をONするために使います。
たとえば「起動ボタンを押して3秒後にランプを点ける」「モーター起動後、少し待って次の動作へ進む」といった場面で使います。
先輩タイマーは「待ち時間を作る部品」と考えると分かりやすいよ。
後輩入力が入った瞬間ではなく、時間が来てから接点が変わるんですね。
基本の流れは「入力ON → 時間計測 → 出力ON」
タイマー回路を見るときは、細かい命令名よりも先に、動作の順番を追うと理解しやすくなります。
1. 入力条件がON
押しボタン、センサー、自己保持中の条件などがONになります。
2. タイマーが計測開始
条件がONの間、設定時間に向けてカウントします。
3. 設定時間に到達
指定時間に達すると、タイマーの接点が使える状態になります。
4. 出力がON
タイマー接点を条件にして、ランプや次工程の出力をONします。
ラダーを追うコツ
「何がタイマーを動かしているか」と「タイマー完了後に何を動かしているか」を分けて見ると、回路の流れが追いやすくなります。
タイマー回路の簡略ラダー例
ここでは、起動条件がONしてから5秒後にランプを点灯させる例で考えます。
| 段 | 条件 | 動作 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 1段目 | X0 起動条件 | T0 K50 | X0がONすると、T0が5秒を数え始める |
| 2段目 | T0 接点 | Y0 ランプ | T0が時間到達すると、Y0がONする |
| 停止時 | X0 OFF | T0リセット | 条件が切れると、基本的には計測も解除される |
GX Works3で見るときの注意
タイマー番号、設定値、単位はPLCや命令の設定によって変わります。実機では必ず使用しているCPU・命令表記に合わせて確認してください。
現場ではどんな場面で使う?
タイマー回路は、設備の動作に「少し待つ」「確認時間を取る」「順番に動かす」という意味を持たせるためによく使います。
- 起動ボタンを押して数秒後にランプを点灯する
- モーター起動後、安定してから次の動作へ進む
- センサーONが一定時間続いたら異常と判断する
- エアシリンダ動作後、次工程へ進むまで少し待つ
実務では「なぜ待たせているか」を見る
タイマーが入っている場所には、設備側の理由があります。機械の動き、エアの遅れ、センサーの安定待ちなど、現物の動きとセットで確認すると理解しやすいです。
タイマー回路で確認したいポイント
タイマーを起動する条件
どの入力や内部リレーがONしたら時間を数え始めるかを確認します。
設定時間
K値や単位を見て、何秒・何msの設定なのかを確認します。
完了後の出力
タイマー接点がどの出力や次工程条件につながっているかを追います。
途中で条件が切れた時
タイマーがリセットされるのか、保持されるのかを確認します。
時間だけを見て判断しない
タイマー値が正しくても、元の入力条件や安全条件が違っていれば意図した動きにはなりません。必ず前後の条件も一緒に見ます。
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タイマー回路を理解するには、起動停止・自己保持・インターロックなどの基本回路とセットで見ると流れをつかみやすくなります。