ワンショット回路は「一瞬だけ信号を出す」ための回路
ワンショット回路は、入力条件がONになった瞬間だけ、 短い信号を1回だけ出すために使います。
押しボタンやセンサーがONのままだと、通常の接点ではON状態が続きます。 でも、カウントや起動きっかけでは「ONになった瞬間だけ」が欲しい場面があります。 その時に使うのがワンショット回路です。
先輩ワンショットは「押した瞬間だけ反応させたい」ときに便利だよ。
後輩押しっぱなしでも、出力はずっとONにならないんですね。
基本の流れは「入力ON → 立ち上がり検出 → 1回だけ出力」
ワンショット回路は、入力がONしている時間よりも「OFFからONに変わった瞬間」を見るのがポイントです。
1. 入力がON
押しボタン、センサー、内部条件などがOFFからONに変わります。
2. 立ち上がりを検出
入力がONになった瞬間だけを回路が拾います。
3. 1回だけ出力
1スキャン分など、短いパルス信号として出力します。
4. すぐOFFへ戻る
入力がONのままでも、次のタイミングでは出力がOFFに戻ります。
通常の接点との違い
通常の接点は入力がONの間ずっとONですが、ワンショットはONになった瞬間だけONします。 この違いを押さえると、カウンタや起動きっかけの回路が読みやすくなります。
ワンショット回路の簡略ラダー例
ここでは、入力X0がONになった瞬間だけ内部信号M0をONし、そのM0で出力Y0を一瞬だけONする例で考えます。
| 段 | 条件 | 動作 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 1段目 | X0 立ち上がり | M0 ワンショット | X0がOFFからONになった瞬間だけ、M0をONする |
| 2段目 | M0 接点 | Y0 出力 | M0の短い信号で、Y0を一瞬だけONする |
| 次回入力 | X0 OFF→ON | 再び1回だけON | 一度OFFになってから再度ONすると、またワンショットが出る |
GX Works3で見るときの注意
ワンショットの命令名は、PLC機種や書き方によって異なります。ONS、PLS、DIFUなど表記が違っても、基本は「立ち上がりの瞬間だけ信号を出す」と考えると追いやすいです。
現場ではどんな場面で使う?
ワンショット回路は、「ずっとONしてほしくない」「1回だけ動かしたい」という場面でよく使います。
- カウンタを1回だけカウントアップしたいとき
- 押しボタンの押下を1回のきっかけとして使いたいとき
- 開始信号や切替信号を一瞬だけ出したいとき
- 同じ動作が連続して実行されるのを防ぎたいとき
- アラームや確認処理のきっかけを作りたいとき
実務では「一瞬だけで足りる信号か」を見る
ワンショットは便利ですが、保持が必要な動作には向きません。 出力を続けたい場合は、自己保持回路や保持用の内部リレーと組み合わせて考えます。
ワンショット回路で確認したいポイント
何の立ち上がりを見るか
押しボタン、センサー、内部条件など、どの信号の変化を拾うのか確認します。
出力は本当に一瞬でよいか
機器を動かし続けたい場合は、ワンショットだけでは足りないことがあります。
次に何を動かしているか
ワンショット信号が、カウンタ・内部リレー・出力のどこにつながっているかを追います。
入力が入ったままの時
入力がONのままだと、基本的には次のワンショットは出ません。一度OFFに戻る条件も確認します。
ワンショットだけで保持させない
ワンショットは短いきっかけ信号です。動作を続けたい場合は、自己保持・タイマー・インターロックなど、後段の回路とセットで確認します。
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ワンショット回路は、タイマー・カウンタ・自己保持・インターロックと組み合わせて使うと理解しやすくなります。