空圧機器と入力の基礎

リードスイッチとは?
エアシリンダとの関係も整理

リードスイッチは、磁石が近づくとON/OFFが切り替わるスイッチです。エアシリンダの位置検出、PLC入力とのつながり、現場で見るポイントを初心者向けに整理します。

向いている人

  • エアシリンダに付いているスイッチの意味を知りたい人
  • リードスイッチの基本動作を知りたい人
  • PLC入力とのつながりをイメージしたい人

まだ不要な人

  • リードスイッチの配線や選定をすでに問題なくできる人
  • メーカーごとの差まで整理できている人
  • 空圧設備の設計・保全にかなり慣れている人

先に結論

  • リードスイッチは磁石が近づくとON/OFFが切り替わる
  • エアシリンダの原点・端点・動作完了確認でよく使う
  • LED、取付位置、PLC入力をセットで確認する

この記事でわかること

リードスイッチとは?

リードスイッチは、磁力で接点が切り替わるスイッチです。内部に細い接点があり、磁石が近づくことでON/OFFが変わります。

現場では単体で使うというより、エアシリンダの位置検出で見ることが多いです。シリンダの側面や溝に取り付けられていて、前進端・後退端・原位置などを確認するために使われます。

リードスイッチの基本構造と動作を説明した図。磁石が近づくと接点が閉じてONになる。
リードスイッチの基本構造と動作です。磁石が近づくと内部の接点が切り替わり、ON/OFF信号として使えます。

まずは「磁石が近づいたことを検出するスイッチ」と覚える

リードスイッチは、磁石の近さでON/OFFが変わるスイッチです。エアシリンダでは、内部の磁石位置を外側から検出するためによく使われます。

どうやって動くのか

リードスイッチの中には細い接点が入っています。普段は離れていて、磁石が近づくと引き寄せられて接点がつながります。

磁石が遠いとき

接点は離れていて、出力はOFFになることが多いです。PLC入力も入らない状態として扱われます。

磁石が近いとき

接点が切り替わり、出力がONになります。PLC入力で位置確認しやすくなります。

配線方式の違い

リードスイッチにも配線方式や型式違いがあります。最初は「磁石でON/OFFが変わる」と考えれば十分です。

表示LED

検出時にLEDが点灯するタイプがあります。現場では、まずLEDの反応を見ると切り分けしやすいです。

接点そのものを見るというより、磁石との位置関係を見る

リードスイッチは、押されて動くスイッチではなく、磁石が近づくことで反応します。物理的な当たり方ではなく、磁石とスイッチの位置関係を見ます。

エアシリンダとの関係

エアシリンダの中には、ピストンに磁石が入っているタイプがあります。シリンダが前進・後退すると、内部のピストンと一緒に磁石も移動します。

その外側にリードスイッチを取り付けておくと、ピストンが近づいた位置でONになり、前進端・後退端などの位置確認ができます。

エアシリンダ内部の磁石を外側のリードスイッチで検出している説明図。
エアシリンダ内部の磁石を、外側のリードスイッチで検出しているイメージです。シリンダ位置をPLC入力へ伝えるためによく使われます。

原点確認

シリンダが戻りきった位置を確認するために使われることがあります。

端点確認

シリンダが前進端や後退端まで動いたかを確認します。

動作完了確認

リードスイッチの入力を、次工程へ進む条件として使うことがあります。

位置調整

取り付け位置がずれると、検出タイミングが変わったり、うまくONしないことがあります。

シリンダ内部のピストン位置を直接見ているわけではない

リードスイッチは、シリンダ内部の磁石を外側から検出しています。つまり「ピストンについている磁石の位置を見ている」と考えると理解しやすいです。

PLC入力との関係

リードスイッチのON/OFF信号は、PLC入力として使われることが多いです。シリンダが所定位置まで動くとリードスイッチが反応し、PLC入力がONになります。

ラダー上では、前進端確認、後退端確認、原位置確認、動作完了条件などに使われます。シリンダが動いていても、リードスイッチ入力が入らなければ、PLC上では完了条件にならないことがあります。

見る場所 確認すること よくある見方
シリンダ側 シリンダが所定位置まで動いているか 前進端、後退端、途中位置
リードスイッチ側 LEDが点灯するか、位置が合っているか スイッチ位置、固定状態、検出ランプ
PLC側 入力XがON/OFFしているか GX Works3などで入力モニタを確認

シリンダが動く → LEDが点く → PLC入力が入る

この流れで追うと、リードスイッチまわりはかなり整理しやすいです。LEDは点くのにPLC入力が変わらない場合は、配線や入力側を確認します。

現場で見るポイント

リードスイッチを見る時は、スイッチ単体だけでなく、シリンダの動き、スイッチ位置、LED、PLC入力をセットで確認します。

本当にリードスイッチか

メーカーや型式によって見た目や呼び方が違うことがあります。まず型式や取り付け位置を確認します。

取り付け位置

位置がずれていると、反応タイミングが変わったり、うまくONしないことがあります。

LED表示

検出時にLEDが点くかを確認します。動いているのに入力が入らない時の切り分けに役立ちます。

PLC入力

GX Works3などでX入力が切り替わるか確認します。LEDと入力モニタをセットで見ると追いやすいです。

説明する先輩キャラクター

先輩リードスイッチは、シリンダが動いたかだけじゃなくて、LEDとPLC入力まで見ると切り分けしやすいよ。

質問する後輩キャラクター

後輩シリンダが動いていても、PLC入力が入っていなければ完了条件にならないんですね。

位置調整時はシリンダの急な動きに注意

リードスイッチの位置調整や確認をする時は、エアシリンダが急に動く可能性があります。挟まれ、干渉、運転モード、周囲の人を確認してから作業してください。

よくある混乱

リードスイッチは、近接センサやリミットスイッチと役割が似て見えることがあります。ただし、見ているものや動作の考え方が違います。

近接センサと同じだと思う

リードスイッチは磁石を見ています。近接センサは金属などを非接触で検出することが多いです。

リミットスイッチと同じだと思う

リミットスイッチは物理的に当たって切り替わることが多いですが、リードスイッチは磁力で切り替わります。

シリンダが動いたからOKと思う

シリンダが動いていても、リードスイッチ入力が入っていなければPLC上では完了条件にならないことがあります。

磁石内蔵タイプか見ない

そもそもシリンダ側が磁石内蔵タイプでないと、リードスイッチで検出できない場合があります。

動かない・入力が入らない時の順番

スイッチ位置、LED点灯、配線、PLC入力、シリンダ側が磁石内蔵タイプかを順番に見ると追いやすいです。

まとめ:リードスイッチは磁石でON/OFFが変わる位置検出用のスイッチ

リードスイッチは、磁石が近づくことでON/OFFが切り替わるスイッチです。現場では、特にエアシリンダの位置検出でよく使われます。

見る時は、シリンダの動き、スイッチの取り付け位置、LED点灯、PLC入力の変化をセットで確認します。リードスイッチ単体ではなく、エアシリンダとPLC入力の流れで見ると理解しやすくなります。

この記事の要点

リードスイッチは「磁石の近さでON/OFFが変わるスイッチ」です。エアシリンダの原点確認、端点確認、動作完了確認に使われることが多く、PLC入力とセットで見ることが大切です。